ハイキングを開始してから数十分後、T君が「疲れたので少し休憩したい」と言いました。それを聞いた他の2人は紙と時計を確認し、「このままだと間に合わないから、もう少し歩いたら休もう」と提案しました。
コーチは休憩のタイミングや時間も子供たちに任せていたため、自分たちで判断する必要がありました。
タイミングを見計らい、少し歩いてから休憩を取ることにしましたが、実際の休憩時に再び歩き始める時間を決めていなかったため、時間は刻一刻と過ぎていきました。
その結果、歩き出す頃には予定よりも約20分遅れてしまっていました。
遅れを取り戻すために急いで歩きましたが、遅れは25分、30分と増えていくばかり…。
ペースを上げていく中、T君が少しずつ遅れ始めてしまいました。
T君は仲間たちに「待って!」と声をかけますが、他の子供たちは遅れを増す時計を見て、ペースを落とすことはできませんでした。
コーチたちも、「みんなに待ってもらう」コンフォートゾーンから抜け出し、「自分がみんなに追いつくんだ」という気持ちをT君に持ってほしいと思い、ペースを落とすことなく見守ることにしました。
最初は「待って!」と言っていたT君も、次第に歩みを早め、先頭のペースに食らいついて進んでいくようになりました。
その後、険しい山道を順調に登り、予定より遅れはしましたが、無事に3人で頂上に到着することができました。
地図や時間を見ながら歩くことに慣れた子供たちは、下りでは順調に歩み、遅れを取り戻して下山に成功。武蔵五日市駅へ向かうバスでは、3人とも疲れ切って爆睡していました。
今回のハイキングは3人にとってゴールではなく、通過点です。
来年の富士登山では、どんな成長した姿を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ありません。
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